「お久しぶりです!」
2023年2月11日(土)、25日(土)に安土の西の湖で、再会を喜ぶ声が飛び交いました。
約3年の月日を経て、待ちわびていた「ヨシでびわ湖を守るネットワーク」のヨシ刈りボランティアを開催することができました。ご参加いただいたみなさま、大変お疲れ様でした。ご協力本当にありがとうございました!
2回に渡るヨシ刈りボランティアの様子をお届けします!

空白の3年間と再開までの想い

この3年間、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、ネットワークの仲間たちと集まって作業することは難しく、安全を考慮し環境活動を中止をしていました。
昨年は、状況を見ながらコクヨ工業滋賀と地元の方で1度だけ実施しました。なんとか、1回だけでもヨシ刈りができたという気持ちと、やはりできる作業量やスピードに限界を感じました。何よりいつもの賑やかな様子を知っているだけに、とても寂しく仲間のありがたみを痛感しました。
「このまま活動の休止が続いたら環境活動は衰退、ヨシ原の保全にも影響があるのでは…」
そんな不安な日々が続きました。
また、「ヨシでびわ湖を守るネットワーク」の立ち上げから長年プロジェクトに携わってきた事務局長が勇退。
在任中にヨシ刈り再開したかったな、と悔しさが滲みました。
そして新体制となった事務局メンバーで、今シーズンの開催に向けてさまざまな対策を検討、準備を重ねて…

ようやくみんなでヨシ原に帰ってこられました!
当日現地には、地元の環境団体の一員として前事務局長も駆けつけてくれました。
ネットワークの会員企業・団体のみなさんが続々と集まってくださり、「元気にしてたか?」「久しぶりで張り切って早く来ちゃった!」などなど、再開を喜ぶ会話が聞こえてきて、胸が熱くなりました。

開会式スタート

10時から開会式が始まり、「ああ、こんな感じだったな」と感慨にふけり
ヨシ刈りのレクチャーをしてくれる安土豊葦原会の担当者の方が、
「カマは危ないから気をつけて!足を刈らないで、ヨシ刈ってくださいね。」という
吉本新喜劇バリの恒例のヨシギャグを放つも、安定の滑り具合。
(葦は、ヨシともアシとも読みます)

「ここ笑うところですよ」の一言にみんなが吹き出すのもいつも通り!
ほんとに何気ない一コマに、ありがたみを実感しました。
(安土豊葦会の担当者さんは、ユーモアを持ち合わせたナイスガイです笑)

いざヨシ原へ!

今年は積雪が少なく真っ直ぐに伸びたヨシが眩しいです。

みんなで、身長の1・5〜2倍はあるヨシを刈って行きます。
初参加の方もいらっしゃり、みんなで協力しあって和気藹々と作業に取り掛かります。

田んぼの淵から生えていたヨシも、みんなで力を合われば1時間半ほど刈り進めていくとこの通り!

高まる環境意識

11日は、彦根東高等学校の1年生3名が先生とともに参加してくれました。
「水環境」の研究課題の一環でヨシ刈りを体感しにきてくれたので、せっかくならとバイオマス調査にも参加してもらいました。事務局長やReEDENの開発担当者へインタビューをしたりと積極的な姿勢に、ガンバレー!と応援の気持ちでいっぱいになりました。

サステナブル・環境への取り組みは、年々関心が高まっており、今回は一般の方やコクヨグループのメンバーも全国から、多数参加いただきました。

ヨシ刈りもフィナーレへ

みんなが刈ったヨシが束ねられ、円錐状に立てかけて丸立てを作っていきます。
風に煽られて倒れても、みんなで何度でも立て直しました!

丸立ての前で、みんなで集合写真をパシャリ。みんな良い笑顔ですね!
こちらは2回目の開催日の写真です。25日は強風で雪のちらつく極寒の中での作業となりました。
にも関わらず、みなさまの笑顔が眩しい…!!

心ばかりの

ヨシ刈りの後は、恒例のとん汁!といきたいところでしたが、まだまだwithコロナで引き続き気を引き締めてと、カップ麺をお配りしました。今回からお茶もペットボトルから、環境負荷軽減のため紙パックに変更しました。
再開記念に、ヨシ刈りボランティアで刈ったヨシの活用を実感していただきたいとの想いから、ヨシ紙を合紙したコースターにネットワークのオリジナルデザインを箔押しして、参加いただいた企業・団体名を記載した台紙をセットしてお配りしました。

図案は、新事務局長の考案です。
「みんなの一刈り一刈りがびわ湖の環境保全につながる。一人一人が主役です!」という思いがこめられています。

最後に

地元の安土豊葦原会の方は、この3年やはり手が足りずヨシ刈りが十分にできていないところもある。
実際にヨシ原に入ってみると、みなさんも変化を感じられると思います。と開会式でおっしゃいました。
私も何度となくヨシ刈りボランティアに参加してきましたが、正直違いはそこまでわかりませんでした。
でも、一番身近でヨシ原に携わっている人だから気づく、まだほんのわずかなサイン。
そうした小さな変化に敏感であること、びわ湖への環境意識を根付かせ活動を継続していくことが
地道にびわ湖の環境保全に繋がっていくのだと思います。

やっと踏み出せた一歩。大事に踏み締めて次に繋げていきたいと思います。
来シーズンは、伊庭内湖のヨシ刈りも再開できたらいいな。

またヨシ原で会いましょう!
この大切な約束が守れますように。

ヨシでびわ湖を守るネットワーク